食育の取り組みをエビデンスに基づいて整理、解説―農林水産省がパンフレット作成

 農林水産省はこのほど、パンフレット『「食育」ってどんないいことがあるの?』を作成した。国が平成28年度から5年間の計画で実施している「第3次食育推進基本計画(以下、第3次計画)」を推進するため、エビデンス(根拠)に基づいた情報発信を広く国民に向けて行うのが目的。

 平成17年に食育基本法が制定されたことを受け、地域や学校などではさまざまな食育の取り組みが行われてきた。

 平成28年3月には、食育の推進に関する施策を総合的、計画的に推進させていくため、国が第3次計画を決定。第3次計画では、平成28年度から32年度までの5年間で取り組む方針や目標が定められている。

 第3次計画で目標は15点、掲げられているが、パンフレットでは「朝食を欠食する国民を減らす」(目標4)、「栄養バランスに配慮した食生活を実践する国民を増やす」(目標7)、農林漁業体験を経験した国民を増やす(目標11)の三つをピックアップ。なぜその取り組みが大切なのか、また取り組むことでどのようなメリットがあるのかを、エビデンスに基づいて整理、解説している。

 エビデンスについては、食育分野の研究に詳しい研究者が協力し、「幼児以上の健常な日本人を対象としたもの」、「論文投稿時に専門家による審査を受けたもの(紀要は含めない)」、「2000年1月1日~2017年9月30日に公表されたもの」に限定して論文を収集。内容などから朝食については156件、栄養バランスについては35件、農林漁業体験については12件の論文を採用して、パンフレットで紹介した。

 また諸外国の食育施策を紹介するため、日本の「食事バランスガイド」と同様の「フードガイド」がどのように海外で作られているか、についても解説している。

 パンフレットはホームページ(HP)から全文ダウンロード可能。一方、パンフレットでは研究結果の一部分しか掲載できないため、より詳しく知りたい人向けに、研究結果一覧(エビデンステーブル)や、論文情報一覧も合わせてHPで紹介している。

「食育」ってどんないいことがあるの?(農林水産省)

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