エネルギー源としての糖質を考える 糖質の役割とは、カロリーの“量と質”
(出典:食品化学新聞)

 


 はじめに

 砂糖は欠かせない栄養素として、また嗜好品の甘味料として世界のスタンダードであり、食品産業は砂糖を前提に商品開発を続け、発展してきた。 しかし社会の成熟度が進むにつれて、砂糖の生理学的特性が槍玉に挙げられるようになってきている。さらに糖質制限やゼロカロリー、 低カロリーといったキーワードを背景に、「糖質絶対悪」や「カロリー絶対悪」といった考えがでてきていることも事実だ。

 多くの食品産業に関わる方や消費者は、糖質制限の本質的な意味について、「分かったようで分からない」のが現状であろう。 本来、糖質の優れた点や精製された糖質が果たしてきた栄養学・運動科学・食品工業に加えて経済発展などへの貢献を含めて糖質の何が悪く、どうすれば良くなるのか。

 そこで本紙では、「エネルギー源としての糖質を考える」をテーマに、さまざまな角度から糖質が果たしてきた役割について各分野の専門家にご登場いただき、それぞれの立場での考え方を連載にて紹介していく。

出典:食品化学新聞 2014年10月30日(第2557号)


 このコーナーについて

このコーナーは、日本食品化学新聞の連載「エネルギー源としての糖質を考える 糖質の役割とは、カロリーの“量と質”」を編集したものです。

もくじ:エネルギー源としての糖質を考える

もくじ:ドクターインタビューシリーズ