スローカロリーってどんなこと?よく噛んで食べる

 食べ始めてから脳の満腹中枢が働くまでは約20分かかるため、よく噛んでゆっくり食べることが過食の防止につながります。調理の際もかたい食材を選んだり、大きめに切ったりすることで咀嚼回数を増やすことができます。主食のごはんも白米よりも玄米、雑穀、押し麦などがおすすめです。

 またゆっくり食べることで消化管ホルモンの一種であるインクレチンの分泌がより高まるとされています。インクレチンは満腹感の持続といった作用があるほか、膵臓β細胞からのインスリン分泌を増加させたり、膵臓α細胞から肝臓に働きかけて血糖値を上げるグルカゴン分泌を抑制したりします。

 これらの作用が、血糖値が上昇しているときにだけ発揮され、血糖値が正常値にコントロールされているときには働かないことに着目し、2型糖尿病患者さんにおける高血糖改善の新しいアプローチとして期待が集まっています。

パラチノースの研究結果についてはこちら ▶ スローカロリーラボ

もくじ

(2015年03月 更新)
(2015年03月 公開)
スローカロリー3分間ラーニング